政治部記者

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政治部記者(せいじぶきしゃ)とは新聞社、テレビ局などで政治を専門に担当する記者のことである。


日本における政治部記者[編集]

  • 記者の中でも出世コースとみなされ、政界とのコネクションも身につけられることもあり、後に政治家に転身したり、政治評論家になるケースが顕著。また人脈を生かしてメディアの経営者になるケースもある。閉鎖的な記者クラブである永田クラブへの出入りができるなど特権意識が強いともいわれる。
  • 他の先進国では保守系であれ、リベラル系であれ、ジャーナリストは権力の監視役として政治家との距離感や緊張感を特に重要視すべきとされているが、日本においては政治部記者が、若い頃から政治家と会食したり、車に同乗させてもらったり(箱乗り)、冠婚葬祭の面倒をみてもっらたりということが、公然と行われており、政治家との距離や緊張感がどこまで保たれているか大いに疑問が持たれる(似たような問題は企業と経済部記者の関係においても存在する)。
  • 本来情報の利害が反することもあり得る政治部記者が、容易く政治家に転身してしまう場合、マスメディアとしての情報秘匿(匿名リーク情報など)の担保はどうなるのかという批判もある。さらには政治勢力と特別なコネクションを持つ人物ばかりがメディアの経営者となることが報道公共性をどこまで担保できるかという議論もある。
  • 政治部記者の中には「政治評論家」という肩書きでメディアに再三出演し、あたかも専門家としての解説のような体裁を取っている場合があるが、実はある特定の政治勢力に有利、不利が発生している可能性がないとも言い切れない。
  • 以上様々な批判があるが、日本では近年まで社会的に「情報公開」「説明責任」が重要視されなかったため、記者の側も「記事を書くため」政治家に接近していた可能性も否定できない。だが、癒着には変わりなく、今後改善が望まれる。
  • 日本経済新聞社の政治部出身の田勢康弘早稲田大学大学院公共経営研究科客員教授は「政治の質が落ちていった理由の一つに、政治ジャーナリズムに責任がある」とし、「その原因は政治ジャーナリズムが政治と政界を混同しているために、世間との常識に隔離ができてしまうため」と指摘している。その弊害から脱するため、記者クラブ依存体質からの脱却を提案したりしている。実際政治部記者の議論に特徴的なのは実際の政治に対する議論よりも政局を中心とした権力闘争パワーゲームにばかり焦点を当てがちなことだともいえる。そのため、政治部記者というよりは政界部記者に過ぎないとすら評される。

政治部記者から政治家・政治家秘書に転身した人[編集]

政治部記者出身の経営者[編集]

政治部記者から評論家に転身した人[編集]

関連項目[編集]

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