イベントコンパニオン

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イベントコンパニオン

イベントコンパニオン略称:イベコン)は、イベントや展示会などで展示品の横に立ったり、展示品の説明をする女性のこと。

概要[編集]

歴史[編集]

イベントコンパニオンという仕事が一般に認知されたのは、高度経済成長期の末期である1970年に行われた大阪万博だと言われている。この当時は現在と違い大規模なイベントや展示会も少ない上、初の万国博覧会ということで語学力や接客マナーなども求められたため、大学短大卒の良家の子女が多く従事していると伝えられた。

その後1980年代に入りイベントが各地で開催されるにともないその存在が大衆化し、更に1980年代中盤に起きた「女子大生ブーム」において、女子大生が従事するアルバイトとして取り上げられるようになった。

仕事内容[編集]

イベントコンパニオン

モーターショーOAショーなどの展示会やイベントなどで、制服(この場合は特に「コスチューム」と呼ばれる)を着て展示品の横に立ったり、展示品の説明などの接客をすることを主な仕事とする。華やかな仕事に見られがちではあるが実際には接客や長時間の起立を強いられるなど体力の消耗が非常に激しく過酷な 仕事であるといえる。

展示品の説明やイベントの司会進行などのナレーション業務をする女性のことは、「ナレーターコンパニオン」(略称:ナレコン)と呼び区別する。

コスプレに特化したイベントコンパニオンをコスプレイベントコンパニオンとも呼んでいる。

年齢層[編集]

18歳から30歳前後が主であるが、ナレーターコンパニオンで司会進行もこなせる場合は、40歳前後になっても従事しているケースがある。また、アルバイトではなく、この職を生業とするケースも多い。中には主婦や子持ちの女性もいるが、この業界で言われる「見た目年齢」が「だいたい18から20歳代に見える」という基準内であればいい。その背景には、バブル期は女子大生のアルバイトとして注目されていたが、近年では景気の影響やいわゆるカメラ小僧の影響なども受けて、若い世代のイベントコンパニオン志願者が減少し、また晩婚化の影響などにより、ベテラン勢が引退しないことなどがあげられる。ただし業務の特質上容姿やプロポーション、体力が非常に重要視される職業であるため高齢で生き残るためにはやはり相当の節制が必要であると思われる。

仕事形態[編集]

オーディション[編集]

複数のイベントコンパニオン派遣事務所が存在しているが、場合によって各々が複数の事務所に所属し、各事務所から来た仕事を請ける形で働く場合もある。基本的には仕事の依頼主である広告代理店やメーカーにおいてオーディションが行われる。 オーディションを開催するにあたっては、準備する広告代理店にとって手間と時間もかかるが、これを怠ると、後に「差し替え」となる場合もあるため、非常に重要なことでもある。「差し替え」とは、プロフィールの写真や内容とあまりにも違いすぎた場合などにやむを得ず、代理のコンパニオンを至急手配しなおすことを言う。

現在は、オーディションを行うのは年間に何度も展示会に出展したり、イメージガールとして年間契約を行う場合や、大手メーカーや大手メーカーの依頼を受けた広告代理店やその下請けの制作プロダクションが多く、ほとんどの企業は派遣会社から送付されるプロフィールやギャラによりコンパニオンを選択し決められる事が多い。

なお、イベントコンパニオン派遣事務所に所属するものの、派遣事務所の社員や契約社員になるわけではない場合が多い。

現場[編集]

オーディションに合格すると、広告代理店やメーカーで数時間から数日間の研修を受けて、ショーやイベント会場に赴くことになる。数時間で終わってしまうイベントなどの場合、台本などを家に持ち帰って自主勉強するのみで、研修がない場合も多い。東京モーターショーなど開催期間が10日以上にわたる場合や、開催地が遠隔地や僻地にある場合は近くのシティホテルウィークリーマンションなどに宿泊できる場合もある。

関係項目[編集]